CCNP ROUTE の勉強方法とお薦め教材

CCNP Routing and Switching の要件の一つ、300-101J ROUTE に独学で合格できました。862点でした。実践した勉強方法をご紹介します。

テキストは白本がお薦め。でも正誤表は要チェック。

CISCO試験の対策本と言えば、インプレス社の「黒本」か、翔泳社の「白本」の2択です。

私は翔泳社の白本を選びました。理由は、黒本に漏れている試験範囲があるからです。びっくりです。このことは「ネットワークエンジニアとして」サイトで説明されています。

CCNP ROUTE:uRPF、VRF、EVNも範囲!
CCNP ROUTEでは、以下のネットワーク技術も試験範囲となっています。と言いますか、出題されますので必ず目を通しておくことをお勧め致します。・ uRPF( Unicast Reverse Path Forwarding )とは・ VRF

「RPF」「VRF」「EVN」という技術が黒本に含まれていないのですが、本試験でばっちり出ました。

 

一方、白本は試験範囲を網羅していますので、300-101J ROUTE 対策としては白本がお薦めです。ただし、弱点があります。下は出版社の正誤表サイトですが、訂正箇所がやたらに多いのです。

シスコ技術者認定教科書 CCNP Routing and Switching ROUTE テキスト&問題集[対応試験]300-101J | 翔泳社
CCNP Routing and Switching ROUTE新試験にいち早く対応! 現役エンジニア×IT技術専門スクールのエース講師が執筆、1冊で最短、最速、一発クリアを目指せるテキスト&問題集 本書はさらに上を目指すネットワークエンジニア必携の資格、シスコ技術者認定の中級資格の1つである「CCNP Routing...

模擬試験の解答が間違っているなど、シビアな訂正があるので、学習前に正誤表を一通り見ておくことを強くお薦めします。

 

紙の本なら正しい表記を書き込めますが、電子書籍ですと書き込みすらできません。私はKindle版を使ったので、印刷した正誤表を手元に置いて、すぐに確認できるようにしていました。紙を片手に電子書籍を読むのは複雑な気持ちです。

 

WEB上の情報も利用させてもらいました。最も勉強させて頂いたのは定番中の定番「ネットワークエンジニアとして」サイトです。本当に有り難いです。

ネットワークエンジニアとして
ネットワークエンジニアに必要なネットワーク技術とCisco・Juniper・F5製品の技術解説。NWエンジニアの仕事内容や年収を紹介。ネットワークスペシャリスト、CCNA/CCNP/CCIEの情報発信。

練習問題はPing-tと白本の模擬試験

試験対策サイト「Ping-t」の問題集は外せないと思います。CCNP問題集は有償ですが十分に価値があります。私は選択問題とコマンド入力問題をほぼ全て覚えました。

Ping-t
AWS、CCNA/CCNP、LinuC、LPIC、Linux Essentials、HTML5、OSS-DB、ITパスポート、オラクルマスター、ITILの試験合格を目指す人を応援する学習サイト(登録ユーザ25万人)です。 ユーザ登録をすると、無料でCCNA WEB問題集(600問以上)やLPIC Lv1問題集(500問...

 

先にご紹介した白本にも練習問題が豊富に掲載されています。読者特典としてダウンロードできる追加問題もあり、こちらの方が書籍掲載分より引っかけ問題が多く、鍛えられました。

また、要件だけから設定のコマンドを一通り問われる「シミュレーション」問題は、覚えるのが大変でしたが本試験でとても役立ちました。

 

黒本の問題集もやっておくと合格率は上がるでしょう。私は時間切れでやれず、幸いにも合格できましたが、本試験では見慣れない問題が少なくなかったので、これから勉強する方にはぜひお薦めします。

Cisco CCNP Routing & Switching ROUTE問題集〈300-101J〉対応 試験番号300-101J (徹底攻略)[本/雑誌] / ソキウス・ジャパン/編・著

こうして勉強しました

勉強を始めてから約1.5ヶ月を費やしました。自費なので一発合格を狙い、気合いが入ります。

はじめに白本を、問題部分は手を付けず、一通り読みました。SWITCHに比べROUTEは覚える事柄が多く、先が見えない中でとにかく読み進めました。

読み終えた後、Ping-tの問題をこなしました。わからない問題ばかりで、その都度、WEBや白本で復習しつつ、進めました。時間は掛かりましたが、最終的にはほぼ全てに正答できるところまで暗記しました。

Ping-tで鍛えた後は白本の模擬試験にチャレンジしました。選択問題はなかなか良い成績で自信になりましたが、コマンドが問われるシミュレーション問題はぼろぼろで、再び暗記に励みました。

復習の際に、GNS3を使って、showコマンドの表示のされ方などを試したりしました。手を動かすと記憶に残りやすいです。また、何も見ないでひとまとまりの設定ができるようになるととても自信になって、試験への不安がぐっと下がりました。

そして本試験。わかりづらい日本語は原文の英語を想像しつつ、無事、合格できました。

終わって思うのは、決して易しい試験ではないものの、Ping-tと白本の練習問題、できれば黒本の練習問題も含めてこなし、周辺知識をテキストやWEBで補えば太刀打ちできる、という事です。

試験範囲が満遍なく出題されました。シミュレーション問題は3問出ましたが、これも練習問題で見慣れた内容だったので、ゆとりを持って解答できました。

CISCOの技術情報や海外サイトの情報は、私は時間の制限もあり、あまり使いませんでした。見るに超したことはないと思いますが、見なくても大丈夫だと思います。

コマンドをどこまで細かく覚えるかは一番の悩みどころでした。Ping-tと白本の練習問題のレベルでしっかり覚えれば十分な気がします。

以上、合格を目指す方の参考になれば幸いです。がんばってください!

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