情報処理推進機構のITストラテジスト試験に独学で合格できました。
使った参考書と勉強法などをまとめました。午前Iは免除でした。
午前II対策
無償のスマホアプリで過去問3年分を覚えました。
試験前日に「極選分析 ITストラテジスト 予想問題集」の午前IIに挑戦し、自信を付けました。
午前IIは過去問を解けば十分だと思います。
午後I対策
試験が求めている知識の幅を見極めたかったので、「徹底解説 ITストラテジスト 本試験問題」の過去問3年分を解きました。
初めは泣けるくらいに解答できませんでした。何が問われていて、どう解答して良いのかがわからなかったのです。ですが、問題をこなす内にコツがつかめてきました。
その後に「ITストラテジスト完全教本」で、少しでも身近に感じられる業界の演習問題をできるだけ多く解きました。この本は古い資格の過去問も含めて業界別に整理してくれているのがありがたいです。
繰り返していると、段々に解答文の適度な粒度が見えてきて、適度に曖昧にできるようになりました。
午後II対策
「ITストラテジスト合格論文の書き方」の問題をひたすら解きました。
初めの頃はPCで作文し、4時間ぐらいかけて、盛大に字数オーバーする、ということを何度も繰り返しました。解答例を参考に、削ったり加えたりして、なんとなく良さそうになるまで推敲しました。
段々に、乏しい実体験がそれらしいエピソードで膨らんだ、いろいろと使い回せるストーリーが3つ程できあがってきました。それをテンプレートに、時間内にちょうど良い分量で書き切る練習を繰り返しました。
僕は漢字が苦手なので、手書きだとスピードが一気に鈍ります。これを克服するために、400字詰め原稿用紙に書き殴りました。字の綺麗さは二の次です。次第によく使う漢字が書けるようになりました。
練習用に試験と同じ2時間を確保するのが理想ですが、一日の内で数十分程度の時間が取れたら途中まで書いて、また時間が取れたら続きを書いて、というように、細切れの時間でも書いていました。細切れでも十分にトレーニングになりました。
本番では
午前IIは時間があまり、2回ほど見直す余裕がありました。
午後Iは時間が短いのでそうは行きません。問題の選択はほぼ直感でした。解答も文字数を埋めるので精一杯で、深く考えている余裕はありませんでした。
午後IIは最初に選択した問題で5分ほどプロットを考えてから、「書くネタがない!」とようやく気付き、別の問題に切り替えました。
焦ってしまい、論文の最初と最後で論理的な整合性が崩れてしまったのですが、それらしく数字を含めたり、語調を整えたり、諦めないで飾り付けしたことが奏功した気がします。
瞬発力で乗り越えられる自力が付いていたのなら、トレーニングの甲斐があったというものです。
合格してみて
勉強を始めて5ヶ月です。長かった…。
ITストラテジストは数あるITの資格の中で「作文能力の試験」という意見を目にします。
ですが、だからこそ多くの資格試験では得難い、ITを使ってビジネスを広げるための視点や考え方といった、ITエンジニアリングよりはずっと文系的な視点を学ぶことができると思っています。
論述の練習は多分に論文テクニックの向上の色合いが強いのですが、これも、企画書の作成など、実際の業務で役立つスキルだと思います。
絶対に役に立つ資格です。これから受験をする方、がんばってください!
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