ふれあわないのが心地よい

スーパーのレジを通るたび、「袋はいりません」カードを使います。カードを買い物かごに入れておけば、「袋はお付けしますか?」と言われなくて済みますし、マイバックを持参するので、私も「レジ袋いりません」と言わなくて済みます。レジさんに話しかけるタイミングを気にする必要もありません。

電車やバスで、私は優先席が空いていても座りません。もしお年寄りが乗ってきたら、席をお譲りしたいのですが、「どうぞ」と話しかける勇気もありません。いたたまれない気持ちになるのが嫌なので、座りません。

「袋はいりません」カードも「優先席」も、相手の方と話さなくて良いようにするための仕組みだと思います。私は話すのが苦手なので、両方とも活用します。

「ふれあい○○」というサービスや施設がたくさんあって、町は「ふれあい」で満ちています。私は「ふれあわない」方が落ち着く性格です。少し後ろめたいです。「袋はいりません」カードや「優先席」が生まれる背景を考えると、「ふれあい」が苦手な方は少なくないのかなと思います。

日本が誇る「おもてなし」を考えると、ふれあわないのも悪くない気がします。おもてなしは、相手のことを思って、相手が言葉にする前に先回りをして、いろいろと整えることだと思います。ふれあう前に先手を打つような感じです。

私は、ふれあう前にいろいろと余計なことを考えてしまうから苦手なんだと思います。一方で、それは便利な想像力であって、先回りして整えることは得意かもしれません。「おもてなし」には得な性格かもしれないと思うと、気持ちが少し楽になります。

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