お店が電子決済を導入しない理由

消費税率UPと同時に政府は電子決済の普及を図っています。政府サイトによると「キャッシュレス決済」と言うのが正しいようです。

https://cashless.go.jp/

※サイトがなくなったのでInternet archiveを貼っておきます。

Internet archive

政府は導入助成金でお店を後押しして、ポイント付与で利用者の拡大を図っています。電子決済好きな私は導入店舗が増えて欲しいと思っています。

一方で、お店にとっては電子決済の導入は悩みどころです。電子決済を使った売り上げでは、電子決済を運営している事業者に売り上げの3%前後の手数料を払わなければいけません。お店は手数料分の利益が減ります。事業者からの支払いは数日から数十日後になるので、売り上げの金額と現金を突き合わせする事務作業も増えます。

近隣に競合がないお店だったり、卸がメインで小売りは片手間のお店だったり、常連さんでガッチリのお店だったり、ほとんど少額決済だったり、というお店では、導入のメリットがまったくありません。

お店に対し、運営事業者側はあの手この手でアピールしています。たとえばリクルートはオダギリジョーさんを起用してテレビCMを流しています。

【Airペイ】カード・電子マネー・QRコード決済も使えるお店のキャッシュレス決済
【リクルート:Airペイ】クレジットカード決済、電子マネー決済、Apple Pay・QRコード決済・ポイントなどのキャッシュレス決済に1端末で対応できます。決済手数料は業界最低水準の3.24%、振込手数料・月額固定費は無料、振込回数は最大月6回です。

「不意な高額取引で電子決済は有利ですよ」という内容なので、先ほど挙げたようなお店の重い腰を上げるのにうまいCMを作るものだ、と思いました。

新しい技術が普及するときにはいろいろなハードルが顕在化していきます。メリットが後押しする形で電子決済が普及してくれることを期待しています。

Photo by Blake Wisz on Unsplash

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