おばあさんのガールズトークはインパクト抜群

歯医者さんに行ったところ、80歳は過ぎたくらいのおばあさんが2人、待合室で話をしていました。杖をついていたけれど、超元気でやたら楽しそう。大きな声だったので、すっかり聞いてしまいました。内容が凄かったです。

「今も踊り、教えてるの?」
「教えてるわよ。3人。」
「だからあなた、背筋がシャンとしているのね。」
「そうよ。大変なんだから。」
「田中さんも続いてるの?」
「田中さんは死んじゃったわよ。去年。」
「あらそう。残念ねぇ。あの藤田さんは?」
「藤田さんは東京の施設に入ったの。」
「藤田さん? この前歩いてるの見たわよ。」
「それ、福田さんじゃなぁい? 福田さん元気よ。」
「あぁそうか、福田さんか。」
「足は弱くなっちゃったわね。私は認知症。」
「ぜんぜん大丈夫じゃない。私が認知症よ。さっき先生に “お口の具合はどうですか” って聞かれたら “昨日はお琴です” って答えちゃった。」
「お琴、まだ続いてるの。あら。今度聞かせて頂戴よ。」
….

ガールズトークは健在。当人同士じゃないと口にできないワードが飛び交って、インパクト抜群。シビアな内容にはじめは固まっていた私も、だんだんおかしくなってきて、吹き出すのを我慢していました。踊りやお琴や、お二人ともお元気だからこそかもしれません。

いろいろ通り抜けた境地かなと思います。老いの様々を当然のこととして、かくしゃくとなさっている姿に惚れました。

Photo by Willian Oliveira from Pexels

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